Month: October 2019
てんかんの手術内容とは?費用はどのくらい?

薬を飲んでもなかなか良くならないてんかん、いわゆる難治性のてんかんを治療する場合には、外科手術が行われることもあります。 以前はてんかんの手術は最後の手段と考えられていましたが、現在では手術の技術も進歩しているため、早い段階で外科手術による治療が行われることも増えてきています。 とくに、側頭葉で起きるてんかんは手術成績も良く、手術によって症状が完治する人もいます。 外科手術による治療が適している人としては、側頭葉てんかんなど脳の一部で発作が起きている人が挙げられます。 2年以上薬を飲み続けても症状が良くならない人や、手術後の後遺症が少なくて済むと考えられる人は、外科手術をしたほうが良い場合があります。 しかし、脳の中心部分で発作が起きている場合には、手術には慎重になったほうが良い場合もあります。 外科手術によっててんかんを治療した場合、発作が起きる回数が減って生活の質を向上させたり、飲んでいる薬の種類を減らせるといった結果が出ます。 ケースによっては、ほぼ症状が出ない状態にまで完治させられることもあります。 外科手術によっててんかんを治療する場合には、どの部分で発作が起きているのかを特定することが必要です。 そのために、まずは脳波の測定や脳の画像診断などを行うことによって病変部分の特定を行います。 脳波の異常が見られる部分と、発作の種類から推定される病変部分が一致すれば、脳を切開して病変部分を切除するという手術が行われます。 たとえば内側側頭葉てんかんの場合であれば、海馬周辺の組織を親指くらいの大きさで切除します。 皮質の形成異常が見られる場合や、脳の病気などに起因している場合には、MRIなどの検査結果から病変部分を慎重に見極めます。 また、MRIでは病変部分がよく分からない場合には、電極などを使った検査でその位置を特定します。 転倒する発作を起こすタイプのてんかんの場合には、脳梁を切り離す手術が行われることもあります。 このように、外科手術によって切除される部分は、てんかんの種類によって様々に異なります。 症状を完治させるためには、できるだけ広い範囲で病変部分を切除する必要がありますが、正常な脳の機能を維持するために切除する部分は最低限に留められることになります。 てんかんの手術費はどのくらい? てんかんを外科手術によって治療する場合、治療費が高額になることを心配している人もいるかもしれませんが、てんかんの一般的な外科手術には健康保険が適用されます。 費用は治療を担当する病院によっても異なりますが、検査代や手術費用などをすべて含めると、総額では200万円ほどになります。 このうち、自己負担となる分は社会保険に加入している場合には2割、国民健康保険に加入している場合には3割となります。 また、自治体によっては自己負担割合が異なる場合もあります。 課税世帯と非課税世帯でも自己負担となる額は変わってくるので、詳しいことは病院の先生やケースワーカーとよく相談すると良いでしょう。 症状によっては切除手術以外の外科治療が行われることもありますが、こちらは全額が自己負担となることもあるので注意してください。 高度先進医療にあたる治療は全額が自己負担となります。 てんかんの外科手術は治療費が高額になるため、様々な援助制度も用意されています。 たとえば子供のてんかんを治療する場合には、小児慢性特定疾病医療費助成制度によって全額が公費負担となるケースがあります。 小児慢性特定疾病にあたるのは、点頭てんかんと結節性硬化症です。 この場合、18歳未満の子供が一ヶ月以上入院して治療を受ける場合には、入院費も含めた全ての費用を公費で負担してもらうことができます。 また、てんかんの外科治療には高額療養費制度や自立支援医療などの制度も利用できます。 高額療養費制度というのは、月初から月末までにかかった医療費の自己負担分のうち、一定の額を超える分を払い戻してもらえるという制度です。 ただし、食事代や保険外の治療にかかった費用はこれには含まれません。 また、自立支援医療では、医療費の患者負担が一割となり、月ごとに支払う額の上限も決められています。

2019年10月15日