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てんかんの治療法である食事療法とは

2019年08月22日

突然けいれんを起こしたり、気を失って倒れたりすることがあるてんかんは、脳の神経細胞に流れている電気信号が突発的に過剰に放電されることによっておこると言われている病気です。
発症率は100人に1人と珍しくはない病気で、自然に症状が出なくなる場合もあれば急に症状が出る場合や徐々にてんかんの発作が増えたり、発作の強さが変化したりと人によって様々です。

薬を飲んで治療することで症状がおさまる場合もありますが、薬でなかなか良くならないてんかんの治療法として食事療法を行うことがあります。
食事療法にはケトン食療法や修正アトキンス食療法などがあります。
ケトン食療法は小児の転換を対象としており脂肪が多く炭水化物が少ない食事をする方法で、病院でてんかんと診断された人が医師や栄養士の管理の下で脂肪とタンパク質、糖質と炭水化物の比率が一定になるように計算された食事を毎食摂取することが一般的です。
必要に応じて特殊な専用ミルクを併用しながら続けます。

ケトン食療法は、様々なタイプのてんかんや発作型に効果が期待できる可能性があり、ケトン食療法を実施した人の半分が、発作の頻度が半分以下になると言われています。
効果があった場合には数年間のケトン食療法を続けた後、徐々に制限を緩めていき制限がない状態に時間をかけてしていきます。
海外の小児病院では専門外来があることが多く、日本ではまだ数は少ないのですがケトン食専門外来を設けている病院や施設があり多くの小児がケトン食糧法を実施するようになってきました。

修正アトキンス食事療法は、てんかんの診断を受け薬が有効ではなかった小児のみに限られているケトン食糧法の一部を改変して成人でも実施することができるようにした方法です。
脂肪を大目に摂取することは同じですが、ケトン療法とは異なり糖質と炭水化物の総量だけを制限する比較的簡単な方法なので、大人をはじめ厳しいケトン食療法を続けられない子供にも適用されています。

てんかん患者で注意すべき食べ物は?

炭水化物や糖質を制限し、脂肪中心の油っぽい食事を摂取するケトン食療法や炭水化物と糖の総量を制限する修正アトキンス食療法は、体内に抗てんかん作用があるケトン体という物質を作り出すことで症状を抑える治療法です。
人間の体は糖がなくなった状態で脂肪酸が燃焼するときに、肝臓でケトン体ができます。

脳は糖だけしかエネルギー源として利用することができないため、糖がなくなると脂肪を分解してケトン体を作るようになるという仕組みです。
つまり脂肪が燃焼した時にケトン体ができるということで、ケトン食療法で糖や炭水化物を減らして、脂肪分が多い食べ物を多くとるという理由になっています。
ケトンには、抗てんかん作用があることが分かっているためてんかん患者は糖質や炭水化物を減らしてみることがあり、注意すべき食べ物は糖と炭水化物です。
甘いケーキや和菓子をはじめビスケットなどの甘い食べ物を摂取しないように気を付けるとともに、炭水化物がたっぷりと含まれているパンや米、麺類などの主食を控えることがポイントです。

ヘルシーな印象がある果物や根菜類には糖や炭水化物がたっぷりと含まれています。
フルーツはもちろんですが、イモ類やかぼちゃ、ごぼうやれんこんなどの根菜類にも注意が必要です。
肉や卵、チーズなどは炭水化物がとても少なく、たっぷりと食べることができます。
脂肪が多く炭水化物が少ないナッツ類もおすすめの食べ物です。
肉や卵、葉野菜を中心にチーズやナッツを食べたり、糖の含有量が少ない甘味料を使って味付けをしたりなどの工夫をしながら主食と甘いお菓子を減らすことで糖と炭水化物が少なく、タンパク質と脂肪が多い食事を摂取することができます。