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てんかんの主な症状とは?

2019年06月04日
患者と説明している医者

てんかんは、突然意識を失ったり、けいれんを起こしたりする発作が主な症状です。
突然に始まり、手足を伸び縮みさせ、ガタガタもしくはピクピクッと手足をふるわせるけいれんがおきます。
一回のピクピクッとするけいれんは、強かったり弱かったりと波があり、強さはさまざまです。
腹筋が収縮するほど強いけいれんが起きることもあり、その時には、無意識ながら、けいれんの合間に体をふるわせながら「ううっ」といううめき声を伴うこともあります。

けいれんは、一定のリズムで細かく続きますが、数十秒で終わることが多いのが特徴です。中には1分以上けいれんが続くこともあります。この間、当人はまったく記憶がありません。
口を堅く食いしばるために、口や舌の中を強く噛んでしまい、口の中をけがをすることもあります。
手足や全身がかたくつっぱり、体はのけぞり気味になり、呼吸が止まってしまいますが、徐々に呼吸は戻っていくのが普通です。
口から唾液を泡状に多量に噴き出すこともあります。

発作の後は、30分から1時間程度眠りに入ることもあります。
眠りから目覚めた直後は意識がもうろうとして、足元がおぼつかなく、ケガをしやすいので、注意が必要です。
意識が戻ったあと数分間で、患者さんはほぼ正常な状態に戻ります。患者さんは、けいれん発作が起こった当時の事はまったく覚えていないのが普通です。
発作の後、特に症状が無ければ、普通の日常生活に戻れますが、中には頭痛、吐き気、体の違和感や筋肉痛を訴える人もいます。

発作が起きる前に、患者さんは体の違和感やある種の感情を感じることがあります。これを前兆、もしくはオーラと呼んでいます。
オーラは必ずしも全部のけいれん発作に現れるわけではありませんが、オーラはけいれん発作を予測する重要な手掛かりです。
オーラは、幻聴やわけのわからない不安感やパニック症状、回転性のめまいや幻覚、あるいは異臭や味の異常を感じることがあります。

小児によるてんかんの症状の特徴

小児によるてんかんは、生まれつき脳の機能に異常がある症候性てんかんと、脳波を調べても全く異常がない突発性てんかんとの二つに分けられます。
小児のてんかんのほとんどは、症候性てんかんと考えられています。

小児のてんかんは、新生児のころから現れるものがありますが、ぐったりするといった、見分けにくい症状の場合もあり、てんかんと診断がつきにくいことがあります。
脳波を調べても特に異常がない場合もかなりのケースで存在します。新生児に発症するてんかんは、悪化する場合があり、早期の診断がとても大切です。

小児のてんかんの特徴として、欠神発作があります。欠神発作は、話をしているときに突然意識がなくなり、動作がとまる症状です。
時間としては数十秒であり、周囲の人が気が付かないこともあります。その他落ち着きがない、集中力がない、ぼんやりしている、などといった症状を伴うこともあります。
また、おじぎするような動作を繰り返す点頭てんかんを発症することもあります。

難治性のてんかんでは、幼児期から小児の時期にかけて発生し、脳の検査をすると、特有の異常な脳波が出現します。
睡眠時に症状が起こることが多いのが特徴です。症状としては、腕を上にあげる、体全体を反り返らせる、眼球が上に上がる、などの症状が現われます。
座っているときや立っているときに、突然体の緊張がゆるみ、崩れるように倒れるために、怪我をすることもあります。

患者の多くは知的障害を伴うことが多く、成人してもてんかんの発作が残っていく場合がほとんどです。
しかし、小児期に比べると発作は減っていきます。患者さんの9割ほどに知的障害が残り、6割には重症の知的障害が残ります。